うちのバンドのベースは確かに演奏は上手なんだけど、
いつもスタジオに遅刻してくるんだよな~
うちのバンドのギターは作曲センスはあるのだけど、
言い方がきつく、メンバーへの当たりが強いのよね~
バンド活動をしていると、こういったメンバーの立ち振る舞いで悩んだ経験はおありでしょうか?
当然ですがバンド活動は一人ではできません。
良いバンドを築きあげていくにはメンバー間のチームワークは不可欠というのは言わずもがなです。
しかしながら、無自覚に悪影響な行動によってバンドメンバーの脱退、解散に追い込んでしまうバンドクラッシャーも一定数存在するのもまた事実です。
今回はバンドの輪を乱してしまう悪影響な行動を紹介していきます。
無自覚にやっている可能性もあるので今一度セルフチェックしていきましょう。
目次
バンド解散、メンバー脱退につながってしまう悪影響な行動6選
- 時間を守らない
- メール、ラインの返信が遅い
- 曲を覚えてこない
- スケジュールを合わせる努力をしない
- 金銭管理が弱い
- 言い方がきつく否定ばかりする
・時間を守らない
残念ながら時間を守らない人というのはどこにもある一定数いると思います。
バンド活動はスタジオで練習するにも、ライブするにも、レコーディングするにも、入りの時間が決まっており、タイトな時間スケジュールで行動していきます。
そんな時に遅刻をしてしまうとスタジオではメンバーの貴重な金と時間を使った練習時間が削れてしまったりします。
バンド内だけで済むならまだしも、ライブの入りに遅刻するものなら当日のタイムテーブルが崩れたり、ライブハウスのスタッフや対バンにも迷惑がかかってしまいます。
遅刻癖がある人は他人の時間やお金を奪っていることを全く理解していません。
遅刻してくるメンバーがいるとその日のモチベーションは確実に下がります。
人間関係を築く上で最も重要なことは、挨拶と同列に時間を守ることもあげられます。
いくら演奏力が高くても時間を守れないだけで、それだけで相手の信用を失ってしまいます。
「ドタキャン」はもう論外ですね。
携帯電話が無い時代は時間と場所の約束が全てでした。
現代では携帯電話のおかげで約束の変更など容易に出来る為、多少遅れても連絡さえすれば大丈夫と軽く思っている方も一度考えを改めてみましょう。
バンドはチームで動く以上、
時間厳守を徹底しましょう!
・メール、ラインの返信が遅い
予定を決める際の返事は必ず早めにしましょう。
というのもバンド活動は、メンバーの予定を確認しながらスタジオでの練習日程を取りまとめたり、ライブハウスから出演依頼を頂いたりもするので、常に先のスケジュールを立てながら活動しなければなりません。
その為、
来週は〇日〇時がスタジオ空いてるみたいだけど、
次回練習はその日でいい?
来月〇月〇日にライブハウスから出演依頼きたけど、
どうしますか?
などと、各メンバーにメールやラインで相談することやされる事が日常かと思います。
こういう時に返信が遅いメンバーがいると、まとめ役は本当に嫌な気持ちになってしまいます。
スタジオも予約しようとしていた時間帯がちょっとしたタイミングで埋まってしまうこともザラですし、ライブの出演依頼も返事が遅くなれば他のバンドに依頼が流れていってしまうのも当然の事です。
バンド内で連絡をまとめる役割をしている側の気持ちとしては
『スタジオ埋まっちゃうよ、、』
『ライブハウスの店長から直々の出演依頼だし早く返事したいんだけどな、、』
と結構プレッシャーを感じてたりします。
少しきつめに返信を催促してようやく、
ごめん仕事が忙しくて返信できなかった
携帯なくして気付かなかった
と、
予定をまとめる役の気持ちも知らずにこんな感じで返ってきたりすると、『本当にバンドをやる気があるのかな?』と疑いたくなってきますよね。
予定がわからないからと一旦保留にする際も
『今はわからないから〇日までに返信する』
と、ワンクッションの連絡を入れるだけで
待つ側の気持ちもだいぶ違ってきます。
・曲を覚えてこない
スタジオでバンド練習する際はその日練習する曲を必ず覚えていきましょう。
バンド練習とはバンドメンバーが集まった時にしかできない事を確認する場です。
曲を覚えていないということはその日バンドで練習することが出来ないという事になります。
バンド練習はメンバー全員が忙しい中予定を作ってスタジオを予約し、各自この日の為に個人練習を積んできています。
楽譜や歌詞カードを見ながらじゃないととか、座ってないと演奏できないだとか、しまいにはバンド練の場で個人練をやりはじめたり、、、
真面目に曲を覚えてきたメンバーからしたら
そんなの家でやってこいよ!!
と言いたくもなります。
特にオリジナル曲でバンド活動をする場合はメンバーの誰かしらが曲を作ってくると思います。
バンドで作曲をするとなるとメンバーの個性や好みを考慮しつつ新しいことを取り入れたりと色んな気苦労を経て曲を作ります。
そんな作曲者の苦労も知らずに魂を込めて作った曲をまったく覚えてこないでスタジオに来て、
ごめ~ん。
曲覚える時間なくてさ~、
とりあえずやりながらノリで合わせるね~
とか本当にね、何をしにこの場に来ているのかと。
一人で音楽をやっていくなら、練習をするもしないも自分次第で誰も困りませんが、
バンドはチームなので曲を覚えてないメンバーが一人でもいると何も始まらないのです。
・スケジュールを合わせる努力をしない
とあるバンドのスケジュール調整の様子をご覧ください。
次回スタジオ〇日はどうですか?
この日は予定がある
では〇日は?
予定は空いてるけど、
次の日仕事早いからできれば避けたい
あ、じゃあスタジオあなたの近所のとこにしようか!
それなら少しは負担減るでしょ?
え~?あそこのスタジオは機材が古いし、
部屋も狭いしありえなくない?
歯を食いしばるか、脱退するかどちらか選んでください。
いるんですよ。自分の都合の良いスケジュールじゃないと予定を決められない人。
メンバー各位、仕事が忙しかったり、家庭の都合など、それぞれの生活と並行しながらバンド活動をしていく事は確かに簡単な事ではありません。
簡単な事ではないので合わせる努力が必要なのです。
例えば最低でも月1回はスタジオに入ろうというバンドの約束があるのならば、その月一回が深夜だろうが次の日仕事が早かろうが、なんとしてもそこにスケジュールを合わせる努力がないとバンド活動ができないことになります。
バンドの予定は大抵メンバー内で一番多忙な人に合わせざる得ません。
忙しくいっぱいいっぱいでも、それを理解し我慢して合わせてくれるメンバーがいる。
だから今度は他の人が忙しい時は自分がその人に合わせてあげよう。
バンドはこういったメンバー間で支えあう義理人情で成り立っているものだと思います。
また、バンドに対する思いが同程度の人達とバンドを組むことでこのあたりのストレスやリスクは事前にある程度回避できます。
プロを目指してガツガツ活動したい人と趣味でのんびりやりたい人は絶対に活動ペースが合う訳がありませんしね。
メンバー各位の仕事の繁忙期や家庭状況などの互いの生活環境の理解も必要になってきます。
活動ペースを確立しつつも
『仕事の繁忙期には活動を控える』
『レコーディングやライブ前などは可能ならピッチを上げてみる』
など柔軟に対応していきたいとこですね。
・金銭管理が弱い
バンド活動はとにかく、金、金、金、お金がかかります。
- 楽器、機材代
- スタジオ代
- ライブノルマ代
- レコーディングなどの制作費
- 交通費
- その他打ち上げなどの飲食代
ざっくりこんなところでしょうか。
基本的に出費のオンパレードです。
そして悲しいことに金の切れ目が縁の切れ目、バンドの切れ目です。
お金はトラブルになりやすい為、金銭管理が弱いと常に爆弾を抱えた活動になってしまいます。
プロを目指すにしろ、趣味でやるにしろ、無数にあるエンタメの中からバンドを選んだのであれば、それ以外の事を節制して活動資金を捻出できるよう徹底して金銭管理をするべきです。
多趣味なら趣味を絞ってみる、不要な飲み会や付き合いを回避するなどで常にお金には気を配って欲しいものです。
メンバー内で金銭の貸し借りが発生していたり、
借金しながらバンド活動をしているならば、
いったん活動ペースを見直すべきです。
メンバーの生活を追い込むほどの活動ペースはあってはなりません。
・言い方がきつく否定ばかりする
とあるバンドのミーティングの様子をご覧ください。
Eさんの言い方に対してどう感じますか?
次回の新曲のことなんだけど、
同期演奏(事前に録音した音声データを鳴らしながら演奏すること)
を取り入れてみたいんだけどどうかな?
え?ありえなくない?
同期とかカラオケっぽくなるしバンドやってる意味ないよね?
絶対に嫌なんだけど。
次にこちらのバンドの練習中の様子をご覧ください。
Dさんの言い方に対してどう感じますか?
(練習中演奏を止めて)
ねえ、そこのベースライン楽譜通りじゃないでしょ?
ちゃんと弾いてよ。
楽譜通り練習してきたうえで、
こっちの方が盛り上がるかな~って
自分なりにアレンジしてきたつもりだけど、、、
勝手にアレンジされると曲の印象変わっちゃうんだよね。
これは私が作った曲だから渡した楽譜通りに弾くべきでしょ。
なんともきつい言い方で相手を否定していますね。
こういった言い方はバンド内では避けるべきです。
これを言われた側はどんな気持ちになるのでしょうか?
『よし!じゃあ言われた通りにライブに向けてがんばるぞ!』なんてメンタルにはならないですよね。
バンド活動をしていく為にはバンドメンバーと様々なコミュニケーションや意見交換が必須となってきます。
スケジュールを立てる時、曲のアレンジを考える時、ライブやスタジオでの反省や振り返り等々、、日常的にあーだこーだと意見交換していかなければなりません。
時にはメンバー間で意見が分裂してしまう事も時にはあると思います。
そんな時、言い方がきつく否定ばかりしているとされた側は必要以上のストレスを感じてしまうでしょう。
『ありえない』
『絶対に嫌だ』
『ダメに決まってるでしょ』
『こうするべきでしょ』
などの他者の意見を全否定するような表現はメンバーに対して言うべきではありません。
このような発言をするのはなんでも自分の思い通りにしたい自己中タイプ、
そして中には頭が賢くて自分のロジックが正しいと押し通す論破タイプもいたりします。
それってあなたの感想ですよね?
!?
自分の意見を押し通す事は決して悪いことではありません。
全員が協調性を持ちすぎて話が進まないのであればそれはそれで問題だからです。
バンドが次の行動に移す為には誰かが決断し舵取りをしなければいけません。
ですが、やはり言い方ってものがあります。
たとえ正しい判断だとしても言い方ひとつでメンバーの士気を下げてしまったらそれはバンドとしてはマイナスなのです。
対人関係の中で誰もが嫌な思いをしない言い方伝え方というのはないのかもしれませんが、
基本はやはり信頼とリスペクトなのかなと思います。
バンドの方向性、活動指針に関しては完全な意見の一致を目指すのではなく、折衷案を見つける。
曲のアレンジに関してはパートごとに責任を持ち、他パートに口を出しすぎない。
不協和音やキメなどどうしてもズレているところは自分の目線ではなく、録音を客観的に確認しながら伝える。
どうしても意見を通したい時は否定ではなくポジティブな表現に言い換える。
先程のDさん、Eさんの発言をポジティブな言い方に言い換えると
同期演奏もいいよね。
でも今は同期よりももっと自分たちの演奏技術を高めていくべき時期だと思うんだよね。
ただアイデアは凄くいいから、データの作成だけはちょっとづつ進めていこうか。
ベースラインアレンジしてきてくれてありがとう。
全体的に良いのだけど、この曲のこだわりとしてどうしてもキメの部分だけは揃えたくて。
だから録音聴きながら一緒に確認していこうね。
自分の意見を通すという本質は変わってないですが、言い方一つでだいぶ角がとれてやんわりした表現になったと思いませんか?
充実したバンド活動を目指す気持ちはメンバー全員一緒なはずなので、
相手を全否定する表現はさけ、尊重しあいましょう。
・最後に
さて、今回はバンド活動において解散やメンバー脱退につながってしまう悪影響な行動6選を紹介しました。
当然ですがバンドは一人ではできません。
遅刻癖や連絡無精であったり、メンバーへのリスペクトや配慮がもてないのであれば、いくら演奏技術が優れていても、バンドの士気を下げることになり、いずれメンバー脱退や解散つながっていく可能性になります。
バンドというのはチームスポーツの世界と違って補欠などのバックアップメンバーがいるわけではありません。
バンドのパートを担うということはそれなりの責務を果たさなくてはなりません。
自分の為にバンドがあるわけではありません。バンドの為に自分がいるのです。
無自覚にバンドクラッシャーにならないよう、この記事を読んでくださったあなたが素敵なメンバーと充実したバンド活動を送れることを願っています。
それでは次の記事でお会いしましょう~
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