ボーカロイドの楽曲が好きで良く聴いています。ボーカロイドとかって『DTM』で音楽を制作していると聞いたのですがDTMというのは楽器が弾けなくても曲作りが出来るのでしょうか?
同じく『DTM』での音楽制作に興味があります。
具体的にDTMでどういった事が出来るのでしょうか?
また同時に『DAW』という言葉も良く聞きますが違いがよくわかりません。
音楽制作に興味がある方なら『DTM』『DAW』というワードを耳にしたことはあるのではないでしょうか?
『楽器は弾けないけど音楽制作をしてみたい!』
『DTMってどんな事ができるのかな?』
『自分にもできるのかな?』
『DAWとの違いは?』
そういった方がこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?
『DTM』とは一言で言うとパソコンで音楽制作を行う事の総称です。
そして『DAW』は『DTM』をする為に必要なソフトウェアになります。
今回は『DTM』と『DAW』との違いと、どんな事が出来るのかを紹介していきたいと思います!
目次
『DTM』『DAW』って何?『DTM』と『DAW』の違いとDTMで出来る事5選
- 【用語解説①】『DTM』って何?
- 【用語解説②】『DAW』って何?
- 【DTMで出来る事①】好きな楽器の音をパソコン上に打ち込み再現できる
- 【DTMで出来る事②】演奏を録音できる
- 【DTMで出来る事③】演奏データを自由に編集できる
- 【DTMで出来る事④】バンドを組んでいなくても自宅で楽曲制作ができる
- 【DTMで出来る事⑤】録音後に特定のパートをミュートしてカラオケ練習ができる
それでは解説していきます!
・【用語解説①】『DTM』って何?
そもそも『DTM』って何なのでしょうか?
そういった製品があるのでしょうか?大分ふわっとしています。
『DTM』とはそういった製品があるわけでなく、あくまで概念的な造語です。
『Desk Top Music』(デスクトップミュージック)の略で、パソコン上で『曲作りをする』『自分の演奏を録音する』などといった『パソコンを使って音楽制作をすること全般』を意味します。
『DTM』は一言でいってしまうと『パソコンを使って音楽制作をすること全般』を意味します。
ちなみに『DTM』『Desk Top Music』は日本国内で生まれた造語であり、海外で言っても伝わりません。
必要機材はパソコンが中心となるので楽器が弾けない人でも自宅で音楽制作ができるという大きなメリットがあります。
DTMで出来る事は本当にたくさんあり、全てをあげていくとキリがないのですが、
例えば
- 好きな楽器の音をパソコン上に打ち込み再現できる
- 自分の演奏を録音できる
- 演奏データを自由に編集できる
- バンドを組んでいなくても自宅で楽曲制作ができる
- 録音後に特定のパートをミュートしてカラオケ練習ができる
などがあげられます。
DTMが普及したことにより新しい音楽や文化も生まれています。
『初音ミク』に代表されるボーカロイドによる楽曲が動画投稿サイトでバズったり、『〇〇P』といった個人クリエイターの台頭、楽曲の二次創作、歌ってみた、弾いてみた、これらもDTMが普及した結果の新たな文化とも言えます。
メジャーな音楽でも『ボーカルの一部をロボットぽい感じに』『ドラムはあえてデジタル音ぽい感じに』など、この一種のDTMでの制作手法の『コンピューター感』を逆に活用するような楽曲も増えてきています。
普段の音楽活動にDTMを取り入れるだけで、楽曲制作の幅が広がり、
より充実した音楽活動になっていきそうですね。
一昔前では音楽制作の機材やソフトは完全にプロ向けのものでしたが、
現在ではメーカーも初心者向けのものを多数販売し、より音楽制作の敷居は低くなっていますよ!
・【用語解説②】『DAW』って何?
DTMについてはわかりました。
『DAW』という言葉も良く聞きますが、DTMとの違いはなんでしょうか?
『DAW』とは『Digital Audio Workstation』の略で『パソコンで音楽制作をする為のソフトウェア』となります。
『DTM』がパソコンで音楽制作をする作業全般を指すのに対し、『DAW』はあくまでソフトウェアだけを指します。
『DTM』=『パソコンを使って音楽制作をする作業全般』
『DAW』=『パソコンで音楽を作る為のソフトウェア』
となります。
DAWは、パソコン上で『演奏録音』『編集』『オーディオファイルの作成』など音楽制作をするためのほとんどの作業をする為のソフトウェアとなり、DTMの心臓的なツールです。
ちなみ『DTM』が日本国内での造語に対し、『DAW』『Digital Audio Workstation』は世界共通言語です。
DAWにも様々な製品があり、代表的なものといえば
- Cubase
- Pro Tools
- Studio One
- Logic
- Live
- FL Studio
などがあります。
基本的には出来る事は全て一緒で、違いと言えば画面のレイアウトや操作性があります。
DAW選びの際に性能面では明確な違いを見出すのは難しいので、
- 国内シェア数
- 日本語サポート
- チュートリアルの充実
で選ぶと良いでしょう。
例えば、国内シェア数が多いという事は、レコーディングスタジオやバンドメンバーなども使用している可能性が高くなり、共同作業やプロフェクトファイルの互換性などが容易となります。
そしてDAWは編集操作に慣れが必要な為、製品をコロコロと買い換えたり、使い分けるのはオススメしません。
製品を変えると画面のレイアウトやら編集操作やショートカットキーなどすべてが変わり、作業スピードや品質に影響してきます。
なので一度その製品を購入したら永年使い続けることをオススメします。
参考までに筆者は『Cubase』を使用しています。
DTMはパソコンで音楽制作をする広義的意味で、実際に制作するソフトウェアの事をDAWというのですね。
DTMとDAWは音楽制作をするうえでよくあるワードで、しかも同じ英字3文字なところもあり、ついつい比較、混同して考えがちでした。
DAWはパソコンで音楽制作に必要なほぼ全ての作業をこなすことができます。
まさにDTMの中心的存在にあるのがDAWといったところでしょうか。
・【DTMで出来る事①】好きな楽器の音をパソコン上に打ち込み再現できる
『好きな楽器の音をパソコン上に打ち込み再現できる』とはどういった事でしょうか?
DTMでドラムやピアノの音をDAWに入力する作業を『打ち込み』といいます。
この『打ち込み』をすることで実際に楽器がなくてもDAWソフト内にサンプリングされたドラムやピアノ、はたまたサックスやバイオリン等を流すことができます。
全てのDAWソフトには必ずといっていい程『シンセサイザー』が付属されています。
そのシンセサイザーにはドラム、ピアノ、クラリネット、ベル、バイオリンなど多くの楽器音がプリセットされています。
そしてそれらの楽器音をマウス操作やMIDI鍵盤などで『どのタイミングでどの音が鳴らしたいか』をパソコン上に情報打ち込むことで楽曲データを作っていく事が出来るのです。
例えばレコーディングスタジオを借りるまでもない、簡単なデモ音源を作りたい時、ドラムセットがなくてもDTMでドラムの音を作り重ねることで代用出来たりします。
・【DTMで出来る事②】演奏を録音できる
『演奏を録音できる』とはどういった事でしょうか?
DTMは楽器がなくても音楽制作が出来ますが、楽器がある場合も楽器音を録音しパソコン上に取り込む事が出来ます。
ここまでDTMは楽器がなくても音楽制作が出来る事を伝えてきましたが、楽器がある場合は演奏した音をパソコン上に取り込むことができます。
楽器の演奏をパソコンに取り込むためには録音する為の『マイク』や『オーディオインターフェース』が必要になります。
オーディオインターフェース?
またよくわからないものが出てきたよ、、、。
『オーディオインターフェース』は説明すると小難しい話になるのでこの場では割愛しますが、
演奏音をパソコン上で扱えるデータに変換し、録音、再生する為に必要な機材とだけ今は覚えておけばOKです。
・【DTMで出来る事③】演奏データを自由に編集できる
『演奏データを自由に編集できる』というのはどういった事でしょうか?
例えばボーカルを録音した後にリバーブ(お風呂みたいなエコー)をかけたり、
ギターやベースで同じフレーズの繰り返しがある場合は、コピー、ペーストで任意の小節に切り取り、貼り付けたりできます。
他にもボーカルで音程が外れているところのピッチを調整出来たり、リズムがずれているところの補正など録音データに対して様々な編集ができます。
パソコンならではといったところですね。
バンドではギタリストは一人だけど、録音の時はギター音を2本重ねてみたり、メンバーにいない楽器を打ち込んでそれと組み合わせたり、普段の編成ではできないアレンジが可能になったりします。
・【DTMで出来る事④】バンドを組んでいなくても自宅で楽曲制作ができる
ここまで説明が積み重なると、これはもう容易に想像できますね。
DTMの普及により、自分の演奏できない、自分が持ってない楽器の再現が打ち込みにより可能となりました。努力次第では自分一人ですべてのパートを再現し楽曲として作り上げることができます。
一個人の制作はもちろん、楽曲制作の側面ではバンドでの共同作業でも大いに活用できます。
作曲の段階で、DTMである程度作りこんでおけばバンドでのスタジオの回数を減らし時間、お金の節約になったり、アレンジの確認も自宅にいながらメンバーとデータでやりとりできたりします。
レコーディング前の準備も自宅で録音アレンジを納得いくまでしっかり詰める事が出来、場合によっては使えそうなデータはそのままレコーディング現場に持ち込めたりもできます。
作成した曲はデータとして書き出せば、CDにしたり、ネットにアップしたりと色々と使い道があります。
・【DTMで出来る事⑤】録音後に特定のパートをミュートしてカラオケ練習ができる
『録音後に特定のパートをミュートしてカラオケ練習ができる』
というのはどういった事なのでしょうか?
コピーでもオリジナルでも全パートをまず用意しておいて、
そこで例えばギターパートをミュート(音を消す)にします。
そうするとギター抜きのカラオケが流れる事になり、そこに実際にギターの演奏で合わせ練習ができるのです。
ボーカルかつコピー曲であればそれこそカラオケBOXに行けば歌を楽しんだり練習できたりしますが、ギターとかベースの楽器音を抜いたカラオケ音源ってまずありませんよね。オリジナル曲なら尚更です。
そういった場合は自分で作っちゃえばよいのです。
全パートを録音もしくは打ち込んだ後、特定のパートをミュート(音を消す)すれば、マイナスワンの音源で練習できます。
単に楽曲制作や練習ではなく、
同じ要領で所謂、歌ってみた、弾いてみたなどの二次創作で楽しむこともできます。
・最後に
さて、今回は『DTM』と『DAW』の違いと『DTM』で出来る事を解説させて頂きました。
DTMの普及で音楽業界も大きく変わり、一個人が自宅ですべてを完結し、楽器を弾けずともプロ顔負けの作品をリリースしたり、バンド界隈もロックやメタルといった硬派なジャンルにも生演奏にデジタルを同期したりと様々な影響を与えています。
DTMの発達、普及によって楽器が弾けなくても作品を制作できる時代にはなりましたが、機材やソフトはあくまでツールであり、それを使いこなすのは人間です。
つまりDTMのソフトや機材を購入したからといって、誰でもすぐに明日から作曲できるというわけではないという事は避けられない事実でもあります。
作曲や楽器そのものの知識は当然必要になってきますし、音楽への情熱や想像も人間が生み出すものです。
『自分にもいつか曲が作れるんだ!』そういった熱い気持ちを忘れずに、私と一緒に日々精進していきましょう!
それではまた次の記事でお会いしましょう~
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